著書:ケトン体革命|糖質制限で『脳機能がUPする』理由

書籍:ケトン体革命|斉藤 拓己

今回はケトン体により身心を整え、人生をガラッと変えることをテーマとした書籍「ケトン体革命|斉藤 拓己」です。

本書の主張によると、糖質制限食で「ケトン体回路」に切り替えることにより、カラダはアスリート体型に、脳機能がUPしてたちまち人生が一変するという。

人生を豊かなものにするために、脳機能の向上は欠かせない!同時にカラダも若々しく変化する・・・というのだからまさに一石二鳥じゃないか!

著者情報|斉藤 拓己

著者は研究者・斉藤 卓己博士。東京工科大学・応用生物学部・先端食品コース・アンチエイジングフード研究所教授。

本書は、繁栄を極め世界帝国として君臨し続けた、モンゴル帝国のブレイン、「耶律楚材」のとった戦略「一利を興すは一害を除くに如かず(一つの利益をあげることを考えるよりは、それまでの一つの害を除くことに専念したほうがよい)」というコンセプトのもと、老化の根本原因である糖質について語られていく。

いくら老化対策に有効な食品を摂取使用とも、根本原因である「糖」を摂取している限り状況は変わらない。まずは取り除くことから人生は好転していく。それが本書の指ししめすタイトル・ケトン体革命だ。

そもそもケトン体とは?

本編を紹介する前に、本書のテーマである「ケトン体」についての説明が必要だ。

ケトン体とは

ケトン体がつくられるイラスト

 

ケトン体とは脂肪を原料に生み出されるエネルギー。人間のエネルギーは「糖、脂肪、タンパク質」の3種類で、「糖⇒脂肪⇒タンパク質」の順で消費される。つまり糖質制限で体内から糖が枯渇することでケトン体回路に自動的に切り替わるのだ

ケトン体のイメージイラスト

そしてケトン体は人体にとって最もクリーンで、出力の高いスーパー燃料。

糖が細胞内で不完全燃焼を起こす発電効率の悪い燃料に対し、ケトン体は全てが細胞内の発電所「ミトコンドリア」り込まれエネルギー化するスーパー燃料。

炭水化物(米、ラーメンなど)を過食する原因はこうした非効率な発電(糖)を補うためなのだ。逆に脂肪を燃料とした「ケトン体」に切り替わると超効率的なエネルギーとなるため、食事量は自然と減る。

ケトン体には抗がん作用、アンチエイジングのほか、長寿遺伝子(サート3)のスイッチがONになるなど数々の健康効果が認められている。

『酸化』や『腸内環境の悪化』が老化の原因ではない

「酸化」や「腸内環境の悪化」が老化の原因と考える人は多い。でも根本原因が糖質にあると疑ったことがあるだろうか?

老化の原因を「糖化」、「酸化」、「腸内細菌」とするとどれを考えても「糖質制限」は効果のあるアンチエイジングの方法なのでる。(中略)「酸化」の立場をとる人の「老化原因」である活性酸素は、大部分が糖質の代謝によって発生しているのである。(中略)また「腸内細菌」が老化の原因とする「悪玉腸内細菌」を成長させるものの最も主要なものは、糖質なのである。
引用:ケトン体革命

酸化対策にフルーツ?腸内細菌にヨーグルトや玄米、納豆?

著者はまずはアンチエイジングにはプラスαで「加える」のではなく、「やめる」ことが重要だと伝えている。上の引用を見てもらえばわかるが老化要因である「糖化」、「酸化」、「腸内細菌」の根本原因はすべて「糖質」なのだ。

つまり糖質をやめる(糖質制限)という選択がアンチエイジングのスタートということ。

実は僕自身、「加える」行為に傾倒していたことがある。酸化予防にフルーツ(果糖は血糖値が上がらないと信じていた)、腸内細菌に玄米(血糖値が上がりづらく、完全栄養食だと信じていた)などいろいろ試したが、今となっては全否定されるような内容だ。

そして、やっと信じられるようになった食事が糖質制限。

毒リンゴのイラスト

玄米がまだ完全栄養食と思っている人は、血糖値の上昇が緩やかだとかを信じて、結局糖質であるということ忘れていないか?もう少し読みすすめてもらえばわかるが、どこまでいっても糖質は人間の細胞を着傷つける物質なのだ。いくらフルーツや玄米の有効成分を説いても結局は人体の毒である糖質に変わりない。

判断はあなたに委ねられるが、果物や玄米を肯定したいなら、まずは「糖質推進派」と「糖質否定派」両方の書籍を読み比べことをおすすめする。どちらが理に適っているのか?その上で判断するべきだ。

ちなみに個人的にイラッときたことを申し上げるが、糖質制限を否定しているYoutuberのコメント欄を見て欲しい。反論する糖質制限派のコメントは明らかに勉強したそれだが、否定派Youtuberに賛同しているユーザーのコメントにはお花畑が咲き乱れ、勉強の形跡が皆無なのだ。あなたもその中の1人になっていないか?

毒づいてしまったが・・。ここでいいたいことはアンチエイジングの第一歩は「糖質制限」であるということ。

糖質制限で『ウツ病』が改善する理由|ケトン体で脳機能UP

ケトン体がウツを解消するイメージ
僕を含め、成功したいと考える人間が糖質制限を始めるべき理由。それはケトン体こそ脳機能をUPさせるエネルギー源だからだ。

ウツや気持ちの落ち込みは、脳の代謝機能が低下していることが理由だが、ケトン体(糖質制限)によって改善していく理由を述べていく。

大量に必要なエネルギーをまかなうために、ミトコンドリアがシナプス周辺に集積している。ミトコンドリアは全ての細胞のエネルギー工場であるから、これが集積しているということは、その場所では特にエネルギーに対する需要が大きいということである。
引用:ケトン体革命

ミトコンドリアというのは、発電器と考えればいい。この発電機はカラダの各細胞に存在しているが、脳細胞には特に密集している。ミトコンドリアが有効利用できる「ケトン体」をあたえれば、脳機能が飛躍的にUPするということなのである。

ここで、ミトコンドリアを簡単に説明しておこう。

ミトコンドリアと言うのは、細胞内に存在するエネルギーを生み出す小さな器官。各細胞内には以下のゾウリムシのような器官が複数個存在してエネルギーを生産している。人間の生命の源であり体重の10%と非常に大きな割合を占めている。

ミトコンドリアのイラスト

人間を含む動物はみな、食べ物の分子をミトコンドリアに送り、そこから発生するエネルギーで活動している。ミトコンドリア無しに人間は生きることができないのだ。

そして脳にはこのミトコンドリアが特に密集していることがわかっている。

脳細胞のエネルギー源は「糖」か「ケトン体」のどちらかに依存しているが、ケトン体回路に切り替わると脳機能はガンガンUPする。

ブドウ糖を増やしても、神経細胞に渡される乳酸の量はほとんど変わらない。だから頭脳労働するからといって糖質を体内に投入しても神経活動はまず増加しない。
引用:ケトン体革命

糖は「乳酸」に変化して神経細胞に取り込まれるが、糖はいくら摂取しても限度があるため脳機能はUPしない。むしろインスリンの乱高下でウツ症状(セロトニンの低下)を引き起こす。

ケトン体は直接神経細胞のミトコンドリアに取り込まれて、神経細胞の働きを上げることができる。
引用:ケトン体革命

一方、ケトン体は増えれば増えるほど脳のミトコンドリアの取り込まれ機能がUPする。断食中は脳が冴える理由は、糖質が制限されることによりケトン体生産が増え、脳が活性化することに由来するのだ。

結局、糖質は『毒』である

糖質は毒であるイラスト
人間の大半が食べている主食(糖)は人間にとってのエネルギーではあるが、つねに「毒」にさらされている状況であることを説明していく。

体が衰弱した患者に対して、ブドウ糖を含んだ輸血が行われるが、500mgあたり25g以上のブドウ糖をいれてはならないことになっている。これはブドウ糖が人の血管に対して毒性を持つ所似である。
引用:ケトン体革命

ようするに、糖はエネルギーであると同時に、細胞を破壊する毒物ということ。血液内では糖とヘモグロビンが結びつき糖化反応(老化)を引き起こす。血糖値検査である「ヘモグロビンA1c」とはこの糖化で変性した数値を測定するものなのだ。

さらに言うと、癌はミトコンドリアが働いていないので糖に依存して生きている。癌の「PET検査」は、この性質を応用したもので放射線を含んだブドウ糖を体内に注入し、癌が食事をすると、その部分が発光するというものなのだ。つまり糖は癌のエサであるという事実。

日本人の死因の50%は心臓や脳といった大量の血液が還流する循環器系だが、血管は糖の悪影響に常にさらされている。つまり臓器の寿命よりも糖の悪影響をうけやすい血管の寿命によりに、多くの人間は死ぬという事。

ブドウ糖ではなく、ケトン体を用いれば、このような血管を傷害する作用はなくなるから、当然このような循環器系の破綻ははるかに起こりにくいと考えられる。
引用:ケトン体革命

この負の栄養サイクルを終わらせる方法がある。それが糖質制限だ。

まとめ

本書はケトン体の秘めるアンチエイジング効果をまとめた書籍だ。

本書によるとケトン体は「1mM(単位:ミリモル)」だけで脳神経の保護や健康効果が期待できるという。そしてその数値は最大は10ml。

実際に試してみたが、僕の場合たった3日間で「9.95mM」まで上昇した。

ぜひ、人生をかえる1つの手段として「ケトン体」を取り入れてみて欲しい。