いきなり「AIDMA….AISAS….IAISAS….」なんのこっちゃ!!!って感じですね。すみません。
今回のテーマである「AIDMA(アイドマ)」とは消費者が購入に至る心理的な流れを体系化した概念で「Attention(注意)」「Interest(関心)」「Desire(欲求)」「Memory(記憶)」「Action(行動)」の頭文字をとったものです。
前々から気になっていたテーマでなのですがKindle Unlimitedをチェックしていると「絶対に知られてはいけないAIDMA・AISASの秘密。あなたのひらめき、思考、発信力がダイレクトにお金になる時代だ。」という書籍がヒットしたので早速読んでみることに。
販売テクニックの世界では一般的となったAIDMAですが、始まりは1920年と歴史のある戦略的概念です。正直これを本気で勉強するとなると分厚い本を何冊も読まなければならないのですが、こんなように電子書籍で気軽に読めるのは嬉しいですね。
で、肝心の中身….なのですが、AIDMAを学ぶするような内容ではありませんでした。AIDMAの概念はサラッとなぞる程度で、本質は「AIDMAから近年のSNSを中心とした戦略(IASAS)について」の流れを語った内容となっています。
簡単に解説しますと、1920年から販売戦略として利用されてきAIDMAですが、インターネットが普及した2005年には大手広告代理店・電通によって「AISAS」という戦略が体系化されました。いわばインターネット時代のAIDMAへと進化していきます。
AIDMA | Attention (注意) |
Interest (関心) |
Desire (欲求) |
Memory (記憶) |
Action (行動) |
AISAS | Attention (注意) |
Interest (関心) |
Seach (検索) |
Memory (記憶) |
Shere (共有) |
Desire(欲求)はSeach(検索)に、Action(行動)がShere(共有)へと入れ替わったインターネット時代の購入者心理学といえますね。
しかし本書のキモは、これまで大手メディアがAISASを利用してユーザーの購入し意識をコントロールしてきたものの、SNSをはじめインターネットの進化が進むにあたり、メディアは如実に影響力を失っているという点です。
これまではメディアが意図的にムーブメントを作り出しいましたが、近年ではネットの話題の情報を大手メディアが後追いしているような状況となってきています。
例えとして「ガリガリ君」はポタージュ味がSNSでスマッシュヒットしてからテレビ広告を半分まで減らしたことを例に挙げます。
SNSではガリガリ君を溶かしてコーンポタージュを作ったりと、SNSネタで大きなバズを引き起こします。最近はペヤングなんかもバズ狙いな不思議味を連発しまくるのもSNSでの大きなシェアを狙ったものなのでしょう。
そういう意味でメディアは影響力を失っていて、消費者側からバズを起こすような現象がマーケティングの主流へと流れ始めました。
つまり現在の戦略は頭文字に「Interest(興味)」がついて以下のような体型が生み出されました。
AIDMA | ー | Attention (注意) |
Interest (関心) |
Desire (欲求) |
Memory (記憶) |
Action (行動) |
AISAS | ー | Attention (注意) |
Interest (関心) |
Seach (検索) |
Memory (記憶) |
Shere (共有) |
IAISAS | Interest (興味) |
Attention (注意) |
Interest (関心) |
Seach (検索) |
Memory (記憶) |
Shere (共有) |
締めくくりとして現在はSNSの発信などを通して自分で大きな流通を生み出せるようになったと語ります。たしかにSNSとかの爆発力はすごいけど、これ聞くと頭が痛くなるんですよね。SNS育てなきゃって・・・。
まぁ、改めてSNSの重要性を考えさせられる内容でした。
本書「絶対に知られてはいけないAIDMA・AISASの秘密。あなたのひらめき、思考、発信力がダイレクトにお金になる時代だ。」は「Kindle unlimited」にて30日間完全無料で楽しめますのでぜひ。